長年お客様を想う1杯のコーヒー
昭和41年に神田で創業し、上野、京橋と場所を移し、営業を続けてきた「喫茶ばらーど」。現在は、店主である西島静壹さん自身の家を改築し中野での営業となっている。

「椅子、テーブルは全部前のお店から使っているものを使っています。シュガーポットも昭和52年から使っているんですよ。照明も上野の時から。ここに来てからは10年ほど経っていて、『ばらーど』自体は今年で60年になります」
このお店を営業するうえで大切にしていることは、お客さんに落ち着いてもらうための空間作り。狭いスペースではあるが、席の間隔が取られている店内は落ち着くことができる雰囲気だ。
「大切なのはやっぱりお客さんに対して誠実であることですね。一杯のコーヒーで心を癒してもらうために一生懸命やっています。お客さんに喜んでもらうのが我々の仕事です」
遠くから通っているというお客さんは「雰囲気とコーヒーが美味しい」と言う。
有線放送でクラシックが流れており、ゆったりとした時間を楽しめる。西島さんの好みでベートーヴェンが多いそう。

60年続く喫茶店、店主のエネルギーはまだまだ衰え知らず
人気メニューはサンドイッチ、ホットドッグ、ジャムパン。特に好評なのがこれらのメニューのひとつとサラダ、コーヒーを楽しめるモーニングセット。パンは毎朝、営業前に仕入れていると言い、こだわりを感じる。タマゴトーストはお客さんからの評判がいいと話す。
「9時のオープンに間に合わせるため、毎日家内が6時30分くらいに家を出て、浅草の『パンのペリカン』でパンを仕入れています。もう50年ぐらいの付き合いになりますね」
こだわりの『ブレンドコーヒー』は修行時代とほぼ変えずにコロンビア、モカ、ブラジルがそれぞれ3割、グアテマラが1割入っている。

これからについて静壹さんは
「60年やっていていますが、まだまだ健康に気をつけてお客様を思って続けていきます」
と語った。
昔懐かしい雰囲気が漂う「喫茶ばらーど」。現代社会の忙しさを少しだけ忘れて、自分だけの贅沢な時間を楽しんでみませんか?
住所:東京都中野区野方1-44-1
電話:03-3387-2807
営業:9:00-17:00
定休日:日曜
写真・文/渡邉夢羽(東京ビジュアルアーツ・アカデミー)

